ナイル歌集案内
歌集についてのお問い合わせは、発行所またはナイル短歌工房までお願いいたします。

棘よ、 棘よ、憎まれてなほ
甲村秀雄
発行所 エポナ出版
定価 1,300円
思ひ出を嫌ふはいつより少年の核より放つ視線の難し
いくたびか心にふれし交はりもくちびる渇く孤独に問へば
潰されて跡形もなく消えしもの 小さきもののこころにかなし


銃は 銃は口紅を撃つ
甲村秀雄
発行所 短歌新聞社
TEL 03-3312-9185
定価 2,000円
弾丸の形をしたる口紅のくれなゐにして愛しき玩具
口紅をぬればたちまち恍惚の観念に 冬、降りしきる雪
待つわれと待たせる汝とが一室にゐて、暗闇を鏡はうつす


夢歌人 夢 歌 人
甲村秀雄
発行所 短歌新聞社
TEL 03-3312-9185
定価 2,500円
夢を見てゆめより覚めてほのかなる花の薫りの闇のなかなり
春の日は皿の苺がくれなゐにかがやくだから憎悪に燃える
たましひの選びし一つアップルの赤い形に木枯らしが吹く


150 甲村秀雄集
  −自解150歌選−
ブリキの迷路
甲村秀雄
発行所 東京四季出版
TEL 03-3358-5860
定価 1,800円
 すでに、第三歌集の折に人から指摘されていたので知っていたが、今回の150首を見て「闇」を詠んだ歌が相変わらず多いことに驚いた。闇とは何か? どのように悲惨な過去であってもいかに惨めな現在であっても、過ぎ去った空間は見えるから恐ろしくないが、闇は見えないから恐ろしい。だからといってむろん「無」ではなく、そこに在るものは在る。ただ、見えないだけだ。したがって、闇は背後であり、未来なのだ。
「あとがき」より


風の均衡 風の均衡
氷室敬子
発行所 牧羊社
定価 1,000円
ちる散るふる降るおち葉よおち葉ふる過去から過去へふりしきるおち葉
霧らひくる夜の窓辺に寄りて想ふ森に棲む水鳥のねむりの胸を
霧の街とほい記憶のごとあゆみかさね重ねて添ひてねむらむ


魔法陣 魔法陣
松本訓男
発行所 不識書院
TEL 03-3292-9103
定価 2,500円
春は花咲けよ狂へよ飲む酒に狂はぬ鬼となりて婚ふ
陽に白く乾ける春の町ゆけば花屋ひとつが店開きをり
されどなほ春は復た来ん明るさに弊えしもののかげしるすべく


ししふす シシフスの神話
松本訓男
発行所 砂子屋書房
TEL 03-3256-4708
定価 3,000円
襟たてて霙に冷ゆる歳晩の雑踏なれば背を圧され行く
この頃のわれは古代魚 岩かげにじつと潜めり つかまるものか
世を軽く生くるも良しと思へるに 歯根切られてかほ腫らしをり


夢の舌ざわり 夢の舌ざわり
宮野克行
発行所 北羊館
TEL 03-3205-6873
定価 2,800円
石を孵すシーツに丸くふたなりのあなたとわたしやわらかく切られ
わらいにも笑いにすぎる新鮮な濁りに深く舌を垂らして
直立のその沈黙の窒息のなみだってゆく青空


遊神 遊 神
須藤敏子
発行所 北羊館
TEL 03-3205-6873
定価 2,300円
届かない心けとばす青嵐さてもさっても若葉は香る
新しい道新しいビルの角一つ曲ればふるさとがある
日の暮れはひとりぼっちになりたくて鎌倉山の花を過ぎゆく


作品'91 作品'91
小村井敏子
発行所 東京四季出版
TEL 03-3574-9388
定価 2,600円
脱ぎ捨てる殻かも知れぬわが歌集脱いで新たな私になろう
わたくしにとっての歌はおのずから形をなしてあらわれるもの
短歌とは詩である前にわが日記わがメモである即詠である


松本 七里が浜
松本豊子
発行者 大久保正男
定価 2,000円
朝光の寒気貫く七里が浜より全山白き富士仰ぎ見る
ふり返りふり返り見し長屋王の陵墓を悼む矢田の丘なみ
遠き日に七里が浜に流れ来ぬ 終の棲処か海鳴りを聴く


ふるさとに ふるさとに鐘は鳴る
小島資行
発行者 角川書店
定価 2,381円
ひたすらに生きて還暦過ぎたれば虹の架け橋我を迎える
校庭の自然ランドの静まりてケヤキの森に鐘は鳴るなり
ありがとうご近所さんの挨拶は今住んでいるここがふるさと


君の夕日に 君の夕日に染まつてゐたい
濱谷美代子
発行者 角川書店
定価 2,571円
うつくしき空と思ひぬ握りゐるてのひらの闇ここに放たむ
初恋のやうな顔して今すこし君の夕日に染まつてゐたい
ゆふ闇の粉がかかれば鞄からふつと取り出す普段着の鬱


碧き湖 碧き湖
山岡弘道
発行者 ホサナ舍
定価 2,500円
秀つ嶺に残れる雪の遠景と競ふがごとき白きはなびら
草をとる手に蟷螂の上り来て透けたる細き脚もて身構ふ
山の端を指し翔りゆく雁がねに置きゆかれたる思ひ寂しき


地上の寄留者 地上の寄留者
山岡弘道
発行者 ホサナ舍
定価 2,000円
宿雪を惜しむいとまのなきままに峪の日影にナズナ萌え出づ
半年を費やして書くウィキペディア赤彦にはかに身近となりぬ
われ一人寄留者のごと生きをりぬ生まれ育ちしふる里にゐて


七色の虹 七色の虹
香野ゆり
発行者 アテネ出版
定価 2,000円
晩年の母に添ひ寝の一夜さの母の温もり今も忘れず
神さまと人の約束ノアの虹むかしも今も変らざるべし
一年に一度の逢ひの桜花わたしを包めと身を延べて立つ


軌跡 軌跡
香野ゆり
発行者 短歌研究社
定価 3,000円
二千年の時空を超えてエフェソスに使徒の辿りし足跡を行く
まぼろしとうつつのはざま往き交へる君とふ自在を封じ込めんか
ああこれで楽になりしか逝き給ふ母のかんばせほのと明るむ


空色のかばん 空色のかばん
松本芙貴子
発行者 角川書店
定価 2,571円
菜の花のただひと色のひろがりを空より見たし鳥になりたし
降り積もる砂の重さはそのままに君の瞳のはなやぎてあり
オリーブの花咲く島へ水脈はつながりにけりわがあくがれの


洗濯船が空を翔ぶ 洗濯船が空を翔ぶ

市村正枝/今枝敬昌/片桐育美/勝俣祐子/神山功/川西安代/黍嶋清元/甲村秀雄/小島資行/小村井敏子/権田理吉/さんじょうきはやて/沢木奈津子/下南拓夫/杉並伸也/林竹生/二方久文/古川勝/松本訓男/松本豊子/宮野克行

発行所 ながらみ書房
TEL 03-3234-2926
定価 2,500円
洗濯船、それは私たちの夢であり希望であり、理想である。私たちの「場」が、まさに洗濯船であってほしいという願いでもある。したがって、洗濯船は翔はなければならないのだ。青春ドラマのように、青い大空へ向かって。すなわち、未来へ向かって。
「解題・洗濯船が空を翔ぶ理由」より



洗濯船2 洗濯船が未来を翔ける

麻生怜/阿部真太郎/市橋邦男/市村正枝/今枝敬昌/大内悦子/大芝貫/片桐育美/茅野司/川西安代/木村巧/桑名豊子/高真聖/甲村秀雄/甲村雅俊/小村井敏子/坂田美恵子/桜井雅子/柴崎浩二/下南拓夫/鷲見静子/武田滋雄/多羅空竹/千葉あずさ/中垣悦子/野田鼓/長谷謙三/濱谷美代子/林三重子/氷室敬子/福岡俊輔/二方久文/町方和夫/松井和子/松本訓男/松本豊子/水遊子/宮野克行/守屋勇希/龍城亀吉/渡邊健一

発行所 ながらみ書房
定価 3,048円
 しかし、実際に書く段になって、この歌集に意義や理由づけなどは不必要なことに気付いた。そんなものはいらない、どうでもいいことなのだ。燃え尽きるほど今を生きているかどうか、生きていることがこの歌集に表れていれば、それでいいではないか。
 この歌集は、六年前に出版した『洗濯船が空を翔ぶ』のパート2と言えるもので、依然として青春真っただ中の私たちからのメッセージである。
「跋・燃え尽きるほど今を生きる」より


洗濯船が夢をみる 洗濯船が夢を見る

麻生怜/石本郁也/市村正枝/今枝敬昌/大住迪子/沖野泰子/小田部留美子/川西安代/桑名豊子/河内圭子/甲村秀雄/甲村雅俊/小島資行/小村井敏子坂下佳子/坂田美恵子/鷲見静子/住谷眞/長谷川晶子/中垣悦子/濱谷美代子/林三重子/氷室敬子/船坂圭之介/柵木一郎/松本芙貴子/松本訓男/松本豊子/村上寿浩/吉永八重子/宮野克行/和田小夏

発行所 ながらみ書房
TEL 03-3234-2926
定価 3,150円


みかんの花咲く丘 みかんの花咲く丘

麻生怜/石井好美/石邉綾子/市村正枝/稲泉真紀/今枝敬昌/今村和子/大住迪子/大野幹男/沖野泰子/奥村晴美/小田部留美子/片桐恵子/川西安代/熊谷恒樹/熊谷有夏/桑田瑳代子/桑名豊子/河内圭子/甲村秀雄/甲村雅俊/河本今代/小島資行/好三郎/小村井敏子/坂田美恵子/鷲見静/住谷眞/田宮和子/夏川碧/長谷川晶子/中垣悦子/濱谷美代子/林三重子/氷室敬子/二方久文/本田孝子/松本芙貴子/松本豊子/丸山維久子/宮本史一/村上衣代/村上寿浩/山岡弘道/山本初恵/吉永八重子/宮野克行/若林ちぐさ

発行所 ナイル短歌工房
TEL 03-3753-6571
定価 2,800円


モンマルトルの丘へ帰る モンマルトルの丘へ帰る

麻生怜/石井好美/石邉綾子/市村正枝/伊藤たかこ/稲泉真紀/今枝敬昌/大住迪子/小田部留美子/川西安代/川脇迪子/熊谷恒樹/桑名豊子/河内圭子/甲村秀雄/甲村雅俊/小島資行/好三郎/小村井敏子/坂田美恵子/櫻井真理子/佐藤薫/住谷眞/高木増祐/長谷川晶子/中垣悦子/濱谷美代子/新田ユキ子/氷室敬子/二方久文/牧信一/松本芙貴子/松本豊子/村上衣代/山岡弘道/吉永八重子/宮野克行/若林ちぐさ

発行所 ナイル短歌工房
TEL 03-3753-6571
定価 2,800円





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